内服薬のこと

前回、ボノサップ発売準備中ってことで、いろいろ調べてまとめましたけど、どうもタケキャブとかPPIの作用機序がピンときませんでしたね。
そもそも、胃酸の分泌の仕組みが・・、うーん??って感じなのが問題・・。
タケキャブをカリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)と呼ばれる新しい機序!なんて言ってましたが、
カリウムイオンって胃酸の分泌に関係あったっけ??

きっと国家試験終わったばかりのころは覚えていたんでしょうけど、もう10年以上も経てば忘れてしまってることが大半な訳で・・。
ここらで、復習がてら胃酸の分泌の仕組みと胃酸分泌を抑える薬の作用機序についてまとめたいと思います。

図に書いたら意外と覚えますね。
胃酸分泌の仕組みはこんな感じ。

新薬・適応追加

つい最近、タケキャブが発売から1年経ち日数制限が解除になったばかりですが、もうタケキャブを含むピロリ菌の除菌用パックが出るらしいですよ。

一次除菌用のパックは、ランサップラベキュアに続き3製剤目。

ボノサップ・ボノピオン

ボノサップパック400と800登場。

サップパックって・・・、言いにくいね。
ランサップにはパックってついてなかったのに・・。

まだ製造販売承認の段階なので、実際に発売されるのは数ヶ月後でしょうか・・。

6月7日に発売となりましたね。
薬価は、
ボノサップパック400:1シート 689.20円
ボノサップパック800:1シート 830.00円
ついでに、
ボノピオンパック:1シート 615.70円

ちなみに、
ランサップ400:1シート 561.60円
ランサップ800:1シート 720.30円
ランピオン:1シート 445.30円
ラベキュアパック400:1シート 460.00円
ラベキュアパック800:1シート 611.90円
ラベファインパック:1シート 373.70円
なので、値段はちょっと高めですね。(2016年6月8日追記)
(2019-03-30薬価更新)

その3製剤の違いは、中に入ってる胃酸の分泌を抑える薬。
ランサップにはタケプロン(ランソプラゾール)、
ラベキュアにはパリエット(ラベプラゾール)、
んで、ボノサップにはタケキャブ(ボノプラザン)
ちなみに抗生剤は同じで、アモキシシリンとクラリスロマイシン。

胃酸の分泌を抑えて胃内のPHを上げると抗菌活性が増し、抗生剤の粘液層透過性を高めるので、より強力に胃酸を抑えた方が除菌の成功率が上がります。
ゆえに、胃薬の効き目が除菌率を左右する重要な役割って訳です。

ってことで、