新薬・適応追加

2017年3月22日に便秘型IBSの治療薬、

グアニル酸シクラーゼC受容体アゴニスト

リンゼス錠0.25mg

(一般名:リナクロチド)

薬価:89.90円(2019.4/2現在)

が新発売され、今さらながら商品説明を聞いてきましたので、それまで引っかかってた疑問を解決していきましょう!!

リンゼス錠は平たく言うと、まぁ便秘のお薬なんですけど、便秘型のIBS(過敏性腸症候群)しか適応がなくて、要は慢性便秘症で原因がはっきりしておらず、腹痛や腹部不快感などを有する場合にのみと、ちょっと使える範囲が狭め。
ただ、実際に薬局で便秘型IBSの病名がカルテに記載されてるかどうかは不明なわけで、自分としてはここが疑義照会の対象になり得るとは思いません。
しかも、適応拡大の噂もあります。

はっ!2018年8月に、慢性便秘症(器質的疾患による便秘を除く)の適応が追加されましたー!
噂は本当だったw
以前より先生方は処方しやすくなったでしょうか??

さてさて、それでは私が引っかかってた疑問に参りましょう。

新薬・適応追加

潰瘍性大腸炎患者の90%以上を占める軽症・中等症の患者に対する治療の中心は薬物治療で、特に5-ASA(5-アミノサリチル酸)と呼ばれるメサラジン製剤が第一選択薬

そして、11月18日(金)に新しいメサラジンDDS(Drug Delivery System)製剤として、

リアルダ錠1200mg

が薬価収載され、11月28日(月)に発売されるようです。
製造販売元は持田製薬。

薬価(ブログ更新時の2019-03-24現在)は、
リアルダ(1200)  1錠203.8円  4錠(MAX)815.2円
アサコール(400)  1錠69.80円  9錠(MAX)628.2円
メサラジン腸溶(400)1錠34.50円  9錠(MAX)310.5円
ペンタサ(500)   1錠80.90円  8錠(MAX)647.2円
メサラジン(500)  1錠45.70円  8錠(MAX)365.6円

後発医薬品は最安の薬価を表示しています。

隣の病院でも採用を検討しているようで、先日製品紹介の勉強会に行ってきたので、ちと従来品のペンタサやアサコールとの違いを合わせてまとめておきたいと思います。
製剤見本ももらったので、昔処方してもらったテルネリンと比較w

リアルダ錠製剤見本

デカっ!!

ペンタサやアサコールよりも全然デカいと思う。
ただ、メーカーの方の話では、表面がツルっとしてて意外と飲みやすいとか・・。
ホントかな??w

新しい薬と言っても、成分は同じメサラジンなんで大腸などの粘膜に直接ひっついて抗炎症作用を発揮するのは同じ。
あとはいかに小腸で吸収されずに、潰瘍性大腸炎の病変部位に到達できるよう工夫されているか。

新薬・適応追加

この前、新しい作用機序の抗てんかん薬が発売になったと、製品紹介の勉強に行ってきました。
選択的AMPA(α-amino-3-hydroxy-5-methyl-4-isoxazolepropionic acid)型グルタミン酸受容体(AMPA受容体)拮抗剤

フィコンパ錠(ペランパネル)

薬価は、
フィコンパ(2):189.70円
フィコンパ(4):310.20円
(2019-04-09現在)

コンパにパネルと名前としては覚えやすい・・w
抗てんかん薬としてはエクセグラン(ゾニサミド)以来、約30年ぶりのMADE IN JAPAN らしい。
せっかくなので忘れないうちに特徴などまとめておきましょう。

新薬・適応追加

つい最近、タケキャブが発売から1年経ち日数制限が解除になったばかりですが、もうタケキャブを含むピロリ菌の除菌用パックが出るらしいですよ。

一次除菌用のパックは、ランサップラベキュアに続き3製剤目。

ボノサップ・ボノピオン

ボノサップパック400と800登場。

サップパックって・・・、言いにくいね。
ランサップにはパックってついてなかったのに・・。

まだ製造販売承認の段階なので、実際に発売されるのは数ヶ月後でしょうか・・。

6月7日に発売となりましたね。
薬価は、
ボノサップパック400:1シート 689.20円
ボノサップパック800:1シート 830.00円
ついでに、
ボノピオンパック:1シート 615.70円

ちなみに、
ランサップ400:1シート 561.60円
ランサップ800:1シート 720.30円
ランピオン:1シート 445.30円
ラベキュアパック400:1シート 460.00円
ラベキュアパック800:1シート 611.90円
ラベファインパック:1シート 373.70円
なので、値段はちょっと高めですね。(2016年6月8日追記)
(2019-03-30薬価更新)

その3製剤の違いは、中に入ってる胃酸の分泌を抑える薬。
ランサップにはタケプロン(ランソプラゾール)、
ラベキュアにはパリエット(ラベプラゾール)、
んで、ボノサップにはタケキャブ(ボノプラザン)
ちなみに抗生剤は同じで、アモキシシリンとクラリスロマイシン。

胃酸の分泌を抑えて胃内のPHを上げると抗菌活性が増し、抗生剤の粘液層透過性を高めるので、より強力に胃酸を抑えた方が除菌の成功率が上がります。
ゆえに、胃薬の効き目が除菌率を左右する重要な役割って訳です。

ってことで、